
うちのトイプードルにずっと同じドッグフードをあげているけど大丈夫かしら?

僕たちトイプードルはグルメではないよ。ただ成長段階によって必要な栄養素が違うんだよ。
愛犬を飼い始めた時にはドッグフード選びに気を使ったけれど一度商品が決まった後はずっと同じドッグフードのままではありませんか?
そもそも犬には味の好みがあるのでしょうか?ドッグフード何かしらの基準により変えていくべきなのでしょうか?
今回はずっと同じドッグフードを与え続けて良いのか、についてまとめました。
ずっと同じドッグフードで良いのか?
人間同様トイプードルにも成長段階があります。
- 生まれたばかりの赤ちゃんの時期
- みるみる成長する幼少期
- 体も心も充実の青年期
- 落ち着きの老年期
成長段階によって必要とする栄養素は違います。成長段階に応じて必要な栄養素の入ったドッグフードをチョイスするのが理想的です。
愛犬の成長状況に合わせてドッグフードを変えることは栄養面以外のメリットもあります。
赤ちゃんの時には、少量で栄養素が高いものをあたえることでたくさん食べられない赤ちゃんでも十分な栄養を摂れます。
反対に老犬になると噛む力や胃腸の機能が落ちるので、柔らかく消化吸収しやすいドッグフードを与えることで体の衰えに対応できます。。
赤ちゃん・老犬にオススメのペットフード
赤ちゃん時にオススメのペットフードの特徴です。
- 高たんぱく質
- 無添加
- 腸な環境を整えやすい
- 穀物不使用の消化に良い
トイプードルがかかりやすい病気とドッグフード

犬種よりかかりやすい病気や怪我があります。特有の性質なので避けられないこともありますが、最適なドッグフードにより予防できることもあります。犬種に合わせたドッグフード選びの観点は大切です。
トイプードルがかかりやすい病気としては下記です。
股関節の病気
膝蓋骨脱臼(パテラ)
足の軟骨が消耗しておこります。膝のお皿がずれた状態となり痛みを伴います。DHAや EPA が入った食事が有効です。また重い体重は体に負担がかかるので適正体重にすることがポイントです。
レッグペルテス
大腿骨という太ももの骨の一部が壊死してしまう病気です。痛みを伴い歩けなくなるといった症状が出ます。 ホルモン要因、 遺伝子の影響が原因の一つとされています。合成着色料や人工甘味料など人工物はホルモン障害を起こしますので、できるだけ自然食材を使ったドッグフードが望ましいです。
白内障
目の水晶体が白く濁る病気です。視力が低下することでふらふら歩くようになりします。原因は主に3つで 「遺伝」「生活環境」「老化」です。
予防のために取り入れたい栄養素としては、ビタミンA、ビタミン C、ビタミン E、DHAです。
緑内障
眼圧が高くなり網膜の障害が起こる病気です。物が見えなくなってしまう可能性のある病気です。
ブルーベリーが有効とされています。抗酸化作用を持つアントシアニンが多く含まれているためです。眼精疲労の予防にもなります。
皮膚の病気
皮膚炎
食べ物やハウスダスト、植物のアレルギーによって皮膚炎になることがあります。食べ物を改善することにより皮膚炎は治る可能性があります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎にかかると強いかゆみ切れて皮膚の炎症、抜け毛などが起こります。食べ物、花粉、ダニ、ノミ、ホコリやタバコの煙が原因とされます。
- アレルギーが起きやすい食材を使っていないドッグフード
- 高たんぱく質
- 無添加
- 腸な環境を整えやすい
犬の寿命は50年ほど前は5歳ほどでしたが今は12才の寿命と格段に長くなりました。
これだけ寿命が伸びた要因はおおきく2つです。
1つは獣医療の進歩やフィラリアなどの予防接種により病気を未然に防ぐことが可能になったこと。2つ目がドッグフードを始めとした食事の栄養バランスが良くなったことです
エネルギーは食事からとっています。生きる源の栄養に注意することで病気から遠ざかります。

飼い主さんといつまでも一緒にいたいよ!だから身体に良いドッグフード食べさせて欲しいな
ドッグフードえらび

「総合栄養食」と表示されているドッグフードは、犬にとって必要な栄養素がバランスよく配合されています。
したがって総合栄養食のみを食べていても栄養面において「基本的に」問題ないです。
ポイントは「基本的に」という点です。気をつけるのは個体差についてです。
運動が多い子、病気になりがちな子、おやつを多く食べる子など様々な生活スタイルの違いや持って生まれた個体差があります。
運動が少なくおやつをたくさんもらっているトイプードルに標準の量のドッグフードをあげたら栄養バランスがよくありません。
飼い主さんが日頃の愛犬の様子を観察する必要があります。


犬にグルメはあるのか
犬にはグルメという発想がありません。野生で生きてきた時の本能が残っているので食欲を満たすことに喜びを持ちます。
「いつも同じものを食べていて可哀想」と心配することはありません。
同じドッグフードであっても、規則正しく必要な栄養素で満足な量を食べていれば犬は幸せです。
こう書くと、「実際にドッグフードを食べなくなることがあるので、トイプードルがグルメでないというのは違うのではないか?」という疑問がありそうです。
トイプードルが餌を選り好みするようになるのは「食事の与え方に問題」がある場合が多いです。
トイプードルがドッグフードを食べなくなる要因として、人間食べている甘いものや極めて香料の強く犬の食欲を刺激するものを与えすぎることです。
ドッグフードだけ与えていれば他に目移りしなかったのに、極めて嗜好性の高いものを頻繁に与えていると、刺激を駆り立てられるほどしか食べなくなってしまいます。

甘いもんは美味しいよ。あんまりいつも与えられると抜け出せなくなっちゃうからほどほどにして欲しいんだ。
ドッグフードの切り替えは犬の様子を観察しながら

飼い主さんの愛犬の観察眼の見せ所です。「食欲がないな」「あまり勢いよく食べなくなった」「体調が悪いのかな」「少し年老いてきたのかな」「何かストレスで元気がないのかな」と変化をよく見て切り替えます。
少し食いつきが悪い程度であれば水でふやかして食べやすくしたものをあげて様子をみます。また犬は味覚が発達していませんが嗅覚はとても発達しています。そのため少しドッグフード温めてあげると匂いが強く出るので嗅覚が刺激されます。
切り替える際のポイント
ドッグフードの定期便はなくなった頃にドッグフードが届き買いに行く手間が省けて便利です。その反面、利用すると便利なため愛犬の健康状態を見ながらドッグフードを切り替える意識が薄くなりがちです。
1ヶ月など短いすぎるタイミングで頻繁にフードを変えるのはお勧めできません。頻繁に変えてしまうとトイプードルが好み食べやすさなどの好みがドッグフードに対して出来やすいからです。
まとめ
今回はずっと同じドッグフードのままで良いのかについてご紹介しました。
トイプードルも人間と同じく体の機能が大きく成長する時期、安定している時期、体が衰えていく時期とライフスタイルを経ながら生きています。その時の成長段階に応じてドッグフードを変えるのが望ましいです。
またそれぞれの個体差や飼育環境の違いも出てきますので総合的に見てドッグフード選びをします。
トイプードルには統計的になりやすい病気が分かっています。できるだけその病気を予防や改善する成分の入った栄養素をあげると良いです。
体に取り入れる栄養素がドッグフードです。愛犬のワンちゃんに適したドッグフードを与えていれば寿命を伸ばせて愛犬と楽しく長く過ごせます。愛犬思いの飼い主さんだからこそ、是非よく観察してあげてその時々のベストドックフードを与えてください。
コメント