最近うちの子、ドッグフード食べなくなった…なんでだろう?
ドッグフードの粒が大きいなぁ。もっと細かくならないかなぁ。
愛犬が”ドッグフードを食べない”もしくは”口には含んだ後に吐き出す”ということはありませんか?
上記の行動は、老化や病気によりアゴや歯の力が弱っていたり、小型犬や超小型のため元々口が小さいという場合に見られます。
そんな時はドッグフードを砕いて小さくすることで、見違えるように食べ始めます!
特にシニア犬や歯が弱い犬には、ドッグフードを砕いてあげることが有効です。
この記事では、ドッグフードを簡単に砕ける商品をご紹介致します!
特に小型犬や超小型犬の子犬の場合は、まだアゴが未発達なので、ドッグフードによっては粒が大きすぎる物もあります。
トリマー北里のプロフィール
- トリマー経験5年以上
- 動物病院での勤務経験あり
なぜドッグフードを砕く必要があるのか?
ドッグフードを砕く理由は、シニア犬や歯が弱い犬、子犬にとって食べやすくし、消化を助けるためです。
特にシニア犬は、歯の健康や噛む力が弱まっていることが多いため、硬いドライフードが負担になることがあります。
また、ドッグフードを砕くことで、フードに水分を含ませやすくなり、消化もスムーズに行えます。
ドッグフードの粒って小さいんじゃないの?
トイプードルのような小型犬に適したドッグフードの大きさの目安はあるのでしょうか?
成長期であれば、まだ体が未成熟ですから、ドライフードにしたり、粒の小さいものを選んだりする必要があります。
ですが、ご自分の愛犬が、成長期を終えてすでに成犬になっている場合は、犬それぞれの好みを知ってそれに合わせるのが良いでしょう。
犬それぞれに食べ方の好みは分かれるものです。ドッグフードを一粒ずつカリカリと噛み砕いて食べたい子や、ドッグフードをいっぺんにたくさん口に含んで丸飲みしたい子、柔らかいフードが好きでドッグフードが合わない子、などなど・・・ご自分の愛犬もよくよく見てみると特徴があるはずです。
ですので、ドッグフードの食いつきが悪くて困っているときは、まずは愛犬の様子をよく観察して、愛犬がどういった食べ方を好むのかを、ぜひ研究してみてください。
特に、ドッグフードを食べるのを完全に拒否してしまったり、ドッグフードを食べ終えた後に吐き戻したりしてしまう場合は、何か対策を講じる必要があるといえるでしょう。 その結果、ドッグフードが大きすぎる場合は、ぜひ今回紹介する対策法を試してみてくださいね。
ドッグフードを砕くおすすめ商品「コーヒーミル」
ドッグフードを砕くおすすめ商品は「コーヒーミル」です。
コーヒーミルとは、焙煎済みのコーヒー豆を粉状にするための物です。さまざまな種類がありますが、安価な物であればだいたい2,000円ほどで販売されています。なお、一度に挽ける量は、コーヒーミルの種類によって異なりますので、よく確認してください。
やり方は、コーヒー豆を挽くときとまったく同じです。
コーヒーミルに、コーヒー豆の代わりにドッグフードを入れて挽けば、あっという間に均等な大きさに砕けたドッグフードができあがります。ただし、あまり挽きすると粉状になってしまいますから、様子を見ながら少しずつ挽くと良いでしょう。
コーヒーミルを扱うにあたって、注意点がいくつかあります。
コーヒーミルは基本的に水洗いができない物です。 ですので、ドッグフードを挽く場合は、完全にドッグフード専用にして、コーヒー豆が混ざらないようにしましょう。
そして、使用後は付属のブラシなどを使って清掃し、ウェットティッシュなどを使って丁寧に拭いて、清潔に保つようにしましょうね。
百均で買えるドッグフードを砕くおすすめの商品4選
ドッグフードを砕きたいけれど、消耗品になるからなるべく安く済ませたい…
そんな方には百均で売っている商品をご紹介致します!
もし消耗して使えなくなっても、また次に購入する時のストレスも格段に減るでしょう。
包丁
料理をよくされる方は、使い慣れている包丁がオススメです。
まな板にドッグフードのにおいが付きやすいので、まな板の上で切る場合は、下にアルミホイル等を敷くと良いでしょう。
1粒1粒切らなければいけないことと、飛び散る可能性が高いことが難点なので、それなりに包丁を使いこなせる方にオススメです。
包丁が1番身近だと思うので、最初に使ってみても良いと思います♪
すり鉢
フードをまとめて砕くことが出来る商品です。
弾いて飛んでいかないように棒を入れる角度に注意しつつ、
粉々にしないように力加減が必要ですが、慣れてしまえば簡単です。
まとめて砕けるため、愛犬の食事の準備に時間があまり使えない方にオススメです。
すり鉢の棒だけでもあれば、ジップロック等にフードを入れて棒を転がして砕くことも出来ます♪
ピルカッター
本来は薬を2等分する為に使用される商品ですが、こちらもオススメです。
“砕く”というより”割る”に近く、かなり綺麗に2等分出来ます。
囲まれている中で割るため周りへ飛び散る心配もなく、掃除もピルカッターのみなのでラクです。
フードの大きさのバラつきを気にする子も居るので、そんな子には特にオススメの商品です!
最初は綺麗に割れないこともありますが、コツを掴むと簡単です!
金づち
すり鉢と同じく、ドッグフードをまとめて砕くことが出来ます。
こちらも、粉々にならないように力の加減が必要ですが、まとめて出来る分時間の短縮に繋がります。
ドッグフードをジップロックやラップに包んで、その上から軽く金づちで砕くことによって、周りへの飛び散りも防げます。
持ち手の先の方を持てば力は思ったよりも軽めで砕けるので、包丁やすり鉢よりも体力消費は少なく済みます♪
その他の砕くオススメ商品
以下の道具は現在百均では売られていませんが、ドッグフードを砕くことにおいては使いやすい道具です。
多少お金がかかりますが、手間と労力を削減したい方はこちらがオススメです。
フードチョッパー
包丁やすり鉢や金づちよりもさらに簡単に砕けるのがフードチョッパーです。
専用の容器にフードを入れてフタをして、取っ手を引っ張るだけで砕くことが出来ます。
手動なので、どのくらい砕けたのかを確認しながら簡単に砕くことが出来ます。
現在の価格は1,000円程なので、思い切ってこちらを買ってみるのもアリですね。
ミキサー
とことん便利さを追求したい方は、電動の商品がオススメです。
ミキサーは、数秒程で多くのドッグフードを砕くことが出来ます。
注意点としては、あっという間に粉々になってしまうので、稼働させる秒数の見極めが難しいところです。
商品により差はありますが、10秒もあれば粉々になるので、こまめに確認しながら稼働させましょう。
価格は1,000〜2,000円で買うことが出来ます。
道具を洗うのが苦ではない方は1番ラクな手段です!
ペット専用フードクラッシャーという選択肢も
ここまで、粒の大きなドッグフードを、なんとか身近な物を使って便利に小さく砕くことはできないかということを考えてきました。
ですが、実は、ペットの食品・用品を製造・販売している企業であるペティオさんから、ペット専用のフードクラッシャーが発売されています!
特殊な形状の刃が回転することで少しずつ粉砕することができるようです。また、こちらはコーヒーミルと違って、分解して洗うことができますから、管理がとても簡単になっています。
手元にコーヒーミルが無かったり、あってもコーヒー豆専用だったりする場合や、これから長期間継続してドッグフードを小さく加工する必要がある場合は、ペット専用のこちらを購入してもいいかもしれませんね。
フードをふやかして砕きやすくする
フードが乾燥したままだと、少し力が必要になる場合もあります。
特に包丁を使い1粒1粒砕く場合は、女性だと大変な作業になるかと思います。
そんな場合は、フードをふやかすことによってより砕きやすくしましょう。
ぬるま湯でドッグフードをふやかす方法
ドッグフードの種類によりふやかす時間は異なってきますが、目安としては5分程の放置時間で外側がふやけます。
外側がふやけてしまえば、砕く際の力がかなり軽減されます。
ふやかす際のお湯の温度は、30〜40℃にしましょう。
熱湯を注ぐと、熱に弱い栄養素が無くなってしまうので、熱湯は使わないようにしましょう。
熱に弱い栄養素は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、カリウム、葉酸、ビオチン、パントテン酸、ナイアシン等です。
内側のカリッとした食感も残せるので、30〜40℃での約5分間の放置をオススメします。
電子レンジでドッグフードをふやかす方法
フードを砕くことにも時間を使ってしまので、出来るだけ時間を短縮したいという方には電子レンジがオススメです!
電子レンジでは、製品によって温める時間のバラつきがあります。
私が検証した電子レンジでは、500Wで20秒温めると、外側がふやけて内側にはカリッとした固さが残っていました。
外側がふやけてしまえば砕く場合にかなりラクになるので、最初に試してみましょう!
フードを砕く際の注意点
フードを粉々に砕いてしまうと、器官に入ってむせてしまいます。
粉々にならないように、様子を見ながら砕きましょう。
また、時間短縮にとまとめての作り置きはNGです。
1度袋から出して砕いた時点で、かなり酸化が進んでしまい、フード本来の味が引き出せなくなります。
なるべくしっかり食べさせてあげるために頑張っても、フード本来の美味しさが出せなければ本末転倒なので、1食分ずつ作りましょう。
小粒のドッグフードを選ぶ
わざわざ砕かなくても、元々こつぶなドッグフードを選ぶのも良いでしょう。
比較的小粒なドッグフードを紹介しますのでよかったら試してみて下さい。
\ 魚系ドッグフードならコレ /
ウェットタイプのドッグフードを試すのもアリ
今まで砕く方法を紹介してきましたが、食いつきが悪いのならば
ウェットタイプのドッグフードを試してみるのもアリです。
ブッチは、ウェットタイプのドッグフードとしては人気でオススメです。
色々なドッグフードを試してみて、愛犬の好みを見つけてあげましょう。
まとめ
現在の品種改良を重ねられた小型犬や超小型、または小型犬の子犬や老犬で”ドッグフードを食べない”というケースは珍しくありません。
そんな子のために出来ることの1つに、フードを砕くという方法があります。
道具は自宅にある物で始めても良いですし、百均でも安く揃えられます。
ご家族の得意な道具や、愛犬の性格によって使う道具を考えていきましょう♪
コツを掴めばどれも簡単に出来ますので、注意点を踏まえて是非試してみてください!
コメント