ドッグフードが腐っていたの!しっかり封をして保管していたのに何で?
ドッグフードは封をしているだけでは、酸化を防止する事はできないよ。封する以外に保管場所など細かい所も注意しなければならないんだよ!
愛犬の唯一の主食であるドッグフードが腐っていたことはありませんか?そもそも飼い主は、ドッグフードの正しい保管方法や賞味期限を把握していますか?
ドッグフードは、正しい保管を行わないと、あっという間に腐ってしまいます。もしかして、今食べているドッグフードがすでに腐っているフードの可能性もあるかもしれませんよ。
今回は、ドッグフードが腐る理由や正しい保管方法について紹介します。
ドッグフードが腐る理由
ドッグフードは空気に触れる事で酸化が始まります。ドッグフードには、脂質など油が含まれており、油が含まれているフードが空気中の酸素に触れる事で、酸化しながら過酸化脂質(脂肪のサビ)に変化していきます。
過酸化脂質したフードを食べる事で、動脈硬化や心筋梗塞、アレルギー・癌などが発症しやすくなります。
空気に触れること以外に高温多湿・直射日光など光に当たる場所に保管している事で酸化が進み腐ります。
特に梅雨の時期は高温多湿の時期なので、カビや腐るスピードが速まります。
ドッグフードの賞味期限
「ドッグフードの封をしっかり閉じている」という保管しかしていない人は、愛犬に腐ったドッグフードを食べさせているかもしれません。
人間の食材も「冷蔵庫にいれておけば賞味期限すぎた後でも食べて大丈夫」という謎の考えが持つ人もいますよね。
人間の場合、賞味・消費期限が過ぎた物を食べてもどうにかなりますが、犬は逆に重篤化、最悪死亡する可能性もあります。
酸化を防ぐ保管方法の他に、ドッグフードの賞味期限も把握しておくことも大事です。
ドッグフードは、「ドライタイプ」「ソフトタイプ」「ウェットタイプ」の種類があり、賞味期限が設定されています。
ドライタイプ
開封後からの賞味期限は、約1ヶ月~3ヵ月程度とされています。しかし、ドライタイプのフードに使われている原材料は、各メーカーにより多少異なります。
フードに含まれている原材料により開封後の賞味期限に早まるなど差が生じる可能性があります。
あくまで、1ヶ月~3ヶ月という期限はドライタイプ全般の賞味期限の目安です。賞味期限の他に原材料や成分も確認したほうがいいですね。
ソフトタイプ
ソフトタイプは、ドライタイプより水分量が多めに含まれているので、傷みやすく腐るスピードも速いです。
明確な賞味期限はありませんが、開封後の期限はドライタイプより速いでしょう。賞味期限内でも見た目に変化があったらすぐに廃棄してください。
ウェットタイプ
ウェットタイプは、缶詰やパウチに入っているタイプのフードで賞味期限は、未開封時なら2年~3年程とされています。ドライ・ソフトタイプと比べると賞味期限は長いです。
しかし、賞味期限が長いとなると「賞味期限も長いし大丈夫でしょ」と賞味期限ばかりを見てしまい雑な保管方法を行ってしまいがちです。
未開封の場合のみ2~3年保存でき、開封後は2~3年保存できるというわけではありません。
開封後は、2~3日と他のフードより賞味期限が短くなります。ウェットタイプも水分が多く含まれているので、開封したら酸化・腐り始めます。
ウェットタイプは開封後の期限が短いので、開封した当日中に食べさせるのがいいです。
酸化し始めたウェットタイプのフードは、臭いや変色が見られるので変化に気づきやすいと思われます。
ドッグフードの正しい保管方法
ドッグフードの種類により保管方法が異なります。ドッグフードの種類ごとの保管方法を紹介します。
ドライタイプ
ドライタイプは、原材料により賞味期限の速度が多少異なる場合もあるので、開封後はなるべく空気に触れさせないようにし、直射日光・高温多湿以外の涼しい場所に保管するのが一番です。
涼しい場所というと、冷蔵庫を思い浮かべると思いますが、冷蔵庫に保管するのはおススメできません。
冷蔵庫で冷やすことで、出し入れの際に結露が発生しカビの原因になるので、高温多湿・直射日光の当たらない常温(温度・湿度が低い)の場所に保管しましょう。
場所の他に、ドッグフード自体の保管方法は、以下の通りです。
- ジッパー付きの袋に小分けして移し替える
- ドッグフード専用密封容器に袋ごと入れる(パッケージはしっかり密封する)
小分けする際に、1食分、1日分、1週間以内と使い切れるように分けた方が食事の準備の際に空気に触れる回数を減らす事ができます。
ジッパー付きの袋はジップロックなど人間が使う保存袋でも大丈夫です。これらは100均でも手に入るのでおススメです。
小分けにしたら必ず空気を抜いてからジッパーを締めましょう。酸化防止のために移し替えるので、空気が入った状態で保管したら移し替えた意味がありません
さらにしっかりと保管した場合は、真空パック容器を利用するのもいいですよ。
ドッグフード専用の密封容器に入れる際に、乾燥剤も一緒に入れておくと効果的です。密封容器でもシリコンパッキン付きタイプの物だとさらに、密度が高くなりおススメです。
専用容器でなくてもトタン製の米びつやおせんべいが入っていたような缶でもOKです。
ソフトタイプ
ソフトタイプは、水分量が多く含まれているのでカビや繁殖しやすく腐りやすいです。
そのため、店頭ではソフトタイプなど水分が含まれているフードは、50~100gの小分けにして、乾燥袋入りで売られているフードもあります。
小分けにしているとはいえ、内容量により開封したその日の内に使い切れない事もあるでしょう。
使い切れなかった場合は、密封容器に移し替えて冷蔵庫保管し、すぐに使い切りましょう。
ウェットタイプ
ウェットタイプのドッグフードは、未開封なら2~3年ほど保管できますが開封後は、その日の内に食べた方がいいです。しかし、どうしてもその日の内に食べきれない場合は密封容器に移し替え、冷蔵庫で保管する方法があります。
この際に、2日以内に使い切るようにしましょう。2日以内に使い切れなかったら、腐っている可能性があるので廃棄しましょう。
また、残したフードを保管するのもやめてください。空気に触れている事や一度食べたものですから菌などが繁殖しやすくなっているので。
飼い主の中にはウェットタイプのフードを小分けにして冷凍保存する方もいますが、衛生上は問題ないですが、ドッグフードの風味が落ちてしまう可能性があります。
犬は、フードの風味で食事を楽しむ/認識するので、風味が低下すると食べなくなります。
冷凍方法を初めてする際は、最初だけ少量のみあげて食べてくれるかどうか確認しましょう。
解凍する際は、冷蔵庫に入れて解凍しましょう。常温の中で回答すると、解凍した水分でカビが繁殖しやすくなってしまいますから。
冷蔵庫から出した際に、冷えたままのフードをあげるのは、やめてください。冷えている事でお腹を冷やしてしまい腹痛など体調不良の原因になるので。
必ず、ぬるま湯に浸すなどレンジで温めるなど火傷しない温度に温めましょう。
まとめ
人間は、賞味/消費期限が切れた食べ物を食べても何てことないですが、犬は重篤化や最悪死亡する可能性もあります。
愛犬の健康を守れるのは、飼い主しかいません。飼い主の誤ったドッグフードの保管方法により愛犬が危険な目に合う可能性もないとは言い切れません。
もう一度、ドッグフードの保管方法について見直した方がいいです。今回紹介した保管方法を参考にしてみてください。
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