近頃うちの子の食欲がなくなってるの。なんだか痛そうにしているんだけど歯が痛いのかしら?
ワンちゃんも虫歯になるんだよ。だから変だなって思ったらすぐ獣医さんに見せにいってあげて。
犬は人間と比べて虫歯になりにくいと言われています。しかしケアを怠ると虫歯になり命を落とす原因にもなりかねません。
今回は、犬の虫歯についてまとめてみました。
犬の虫歯とは?種類がある。
犬の虫歯とは、人間と一緒で歯が酸などで削られてしまっている状態のことを言います。
・歯の表面のくぼみに出来る虫歯
・歯の側面にできる虫歯
・歯の根元に出来る虫歯
といったように、虫歯にも主に3種類あります。
歯垢の中にいる「ミュータンス菌」という細菌が虫歯を引き起こします。
ミュータンス菌が、歯に残る食べかすを食べることによって「酸」を出し、歯の表面にあるエナメル質を壊していくのです。
最終的には神経や血管まで達し虫歯になります。その時には痛みを感じていることでしょう。
虫歯の症状
など、このような様子が見られる場合は虫歯になっている可能性があります。
痛みがあることからご飯の食べるペースが落ちたり、拒否したりしていると思われます。
また、口の中に起こる痛みなどの違和感から、足で口を掻く仕草をしたり、いつものように撫でようとしても、撫でられると痛みがくるので避けたりする様子も見られるようになります。
治療法について
犬も虫歯にかかるのはしかたありません。では、虫歯になった時の治療方法はどういった方法があるのでしょうか。
虫歯を削る
この方法は初期の段階の場合にできる処置です。
虫歯の部分を削って、その部分につめ物をつめて治します。
早く虫歯に気がついてあげることができれば、この処置で済みそうですね。
歯髄を取り除く
歯の神経のことを歯髄と言います。
虫歯が進行しており、神経にまで虫歯に侵されてる場合には、神経や血管が集中している歯髄を取り除く処置もあります。
抜歯
虫歯が進行していて深刻な場合は、歯を抜いてしまうこともあります。
その時のワンちゃんの状態を見て、よく獣医さんと相談して決めてあげて下さい。
虫歯は怖い
たかが虫歯、されど虫歯です。
虫歯でも放置して置くと実は死に至る場合もあります。
虫歯をそのままにしておくと、「歯髄炎」という状況に陥ります。これが虫歯から出る痛みの原因です。
歯髄炎がさらに悪くなると神経まで死んだ状態になる「歯髄壊死」という状態になります。そして、「歯根膜炎」になり炎症は歯の内側へ進み歯の根元に達します。
歯の根元にまで炎症が起きてしまうと、「根尖周囲病巣」(こんせんしゅういびょうそう)になります。ここまで悪くなってしまうと、上顎や下顎の骨が壊されてしまう可能性があり、骨折のリスクも出てきます。
根尖周囲病巣になると、細菌が血の流れに乗り全身に渡ることで虚血性心疾患や肝炎や骨随炎を発症してしまう可能性があります。
このような病気になってしまうと、運動障害を起こしたり、最悪の場合は死を招くことになってしまうかもしれません。
根尖周囲病巣とは、折れた歯の歯根の周りが化膿してしまうことで、顎骨が腐ってしまう病気のことを言いますよ。
すごい怖い病気だね。ワンちゃんを守るためにも虫歯かな?と思ったらすぐに病院に行ってあげてね。
虫歯の原因と予防対策
犬の虫歯の原因は
などが、主な原因とあげられます。
あとは、飼い主さんとのスキンシップでのキスや口移しで食べ物をあげる行為も、人が持っている虫歯菌がうつる可能性があります。
うつった虫歯菌は条件が合えば愛犬の口の中で、増殖していってしまうことになります。
愛犬のためにも口と口が接触するスキンシップは控えましょう。
虫歯にならないための予防策
愛犬のためにできる予防策は歯磨きです。
歯垢は口の中の菌を1日24時間放置して置くと出来てしまうので、1日に1回以上の歯磨きが出来るといいです。
虫歯だけではなく、歯周病や歯槽膿漏の予防にもなるので、日頃から歯磨きを習慣づけることが良いでしょう。
歯磨きガムもオススメします。
楽しくかじりながらも、歯垢や歯石を取り除く効果もあります。そのため虫歯予防出来ると言えるでしょう。
あとは、甘いものや人間の食べ物をあげすぎない事も大切です。
まとめ
たかが虫歯と思っていると、愛犬にとってはとても辛く苦しい体験をすることになるかもしれません。
そうならないためにも日頃から、歯磨きをスキンシップの一環として取り入れてみて下さいね。
過度なスキンシップはしない様にしても、いつもと違う様子や変化にはいち早く気づいてあげて下さい。
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