トイプードルを飼っていて困る事として「噛むこと、吠えること、トイレの失敗」ではないでしょうか。
特に噛むことは困ります。飼い主さん自身が噛まれた場合は我慢で済ますこともできます。しかし噛んだ相手がよその人の場合「ごめんなさい」では済まず、いざこざになってしまう可能性もあります。噛み癖は悩みの種ですね。
僕たちトイプードルはとっても頭がいいんだよ。ちゃんとしつけてくれれば噛まないことを学習できるんだ!
今回の記事は「噛まないトイプードルになるしつけ方」です。
噛まないトイプードルにするためのしつけ方は
噛んで良いものとダメなものを正しく教え、繰り返して覚え込ませることです。
それでは細かく見ていきたいと思います。
トイプードルは噛む習性がある
犬は噛む習性があります。もちろんトイプードルも。
噛むこと自体は犬の本能であり、ごく自然なことなのです。
そもそも何のために噛んでるか?
と言うと噛むのは犬の確認作業なのです。
何でもとりあえず噛んでみて「どんなものかな?」と確かめているわけですね。
さらに子犬の時には好奇心が旺盛で、それこそ何でも噛みます。
人間の三歳児も 目新しいものを見ればママに「これ何?これ何?」と質問攻めで確認しますよね。
まずは噛み癖のしつけの前に犬は噛む習性のある動物だとインプットしましょう。
噛むと言ってもいろんな噛みつき方があり
- 甘えている
- ジャレている
- 怒っている
- 要求している
- 威嚇している
- 本気で攻撃のために噛んでいる
- 身を守るために噛んでいる
と様々です。
甘えている噛み方から攻撃に転じる危険な噛み方までありますが
大切なことは人間と生活する以上どんな理由であれ人間には噛まないとしつけることです。
また、しつけるにあたっては可愛らしい甘噛みの段階から「人間を噛んだらダメだよ」と教えるのがポイントです。
攻撃的に噛むようになってから直すのは大変になります。
トイプードルの噛まないしつけ方
それでは具体的なしつけの方法をご紹介します。
軽度の噛み癖や子犬のしつけ方
まだ噛み癖がほとんどない犬や幼少期の子犬であればしつけやすいです。
下記の内容で改善します。
・手をさっと引く
・ 痛いと声に出して嫌がっていることを教える
・別室で放置して軽いお仕置き
・ よく出来た時は思い切り褒める
まずは、手を噛んだ瞬間にさっと手を引くところからスタート。
トイプードルが「遊びたいよ」と飼い主の手を甘噛みしてきた時に「さっ」と手を引きましょう!
飼い主さんに遊んでもらいたい!と思ってハムハム噛んだら
「あれっ?手がなくなった」
「たまたま手がなくなったのかな?また飼い主さんの手があるぞ。よし!手をハムハム」
「えーーーまた手がなくなったぞ」
こうすることで、手をハムハムすると飼い主さんの手がなくなってしまうと覚えます。(これはよくないことだな)
「手は噛まないほうが得だ」と覚えます。
さらに飼い主が困るんだよ、ということを分からせるために「イタイ!」と口に出して手を引きます。(飼い主さんがなんか嫌な感じの声出してるぞ、これって良くないことなのかな?)
それでも遊びたいよとしつこく甘噛みしてきたら遊びを中断してしまいましょう。(こうすればワンちゃんは噛むと嫌なことが起きるとより学習できます)
その他には楽しくワンちゃんと遊んでいたとしても、甘噛みしたら即遊びを中断して他の部屋にひとりぼっちにさせます。(こうなればワンちゃんは甘噛みすると、遊びもなくなるし、飼い主さんもいなくなるし嫌なことばっかり起きると痛感します)
噛むと悪いこと起きるよ、という教え方の例でした。
罰で教える以外にも、噛まないと逆にいいこと起きるやん!という教え方もあります。
手を噛まないでお利口に遊べたときには、思いっきり褒めてあげます。そうすることで飼い主さんの愛情は手を噛まなくても別のことでもゲットできるんだと学習しますよ。
手を噛むと怒られるけどおもちゃを噛むと怒られない。このことを繰り返すことで人の手は噛んではダメだけどおもちゃは噛んでも良いんだと学習します。
この繰り返しをひたすら行うことで人の手を噛まないトイプードルに育ちますよ。
噛み癖がついてしまってる・成犬のしつけ方
トイプードルが子犬の時から噛んでよいもの・ダメなもの教えていれば自然と身に付くものですが、教え始めるのが遅く悪い習慣がついている場合は次の方法をとります。
・鼻先をパチンとたたく
・噛むのは悪いことと教えるため
噛む行動を取った時に中指で鼻先をパチンと叩きます。肉体的な痛みにより犬はやってはいけないと体で学習します。
言葉が通じない犬ですから手を隠しただけ、別部屋で反省では理解できない犬もいます。
たたく、と書くとそれは虐待なのでは?と思う人もいますが虐待ではありません。
そもそも自然界の犬はやっていけないことは母犬や群れの先輩格が体で教え込んでいます。ですから犬の遺伝子レベルで悪いことをやった時に少し痛い思いをすれば、「これはやってはいけないことなんだ」と学習できる動物なのです。
可愛いワンちゃんの鼻先を叩いたら可哀想なんて言っている方が実はかわいそうです。飼い主や家族、周りの人々に愛されるペットとして生きていくためには人を噛んでしまってはいけないのです。噛んでしまったり怪我させてしまえば飼い主さんと離れ離れになってしまうかもしれません。。。
そうなってしまったら誰がかわいそうでしょうかワンちゃん自身がかわいそうですね。犬には人間の言葉が理解できません。人間界のルールを犬に分からせてあげることが大切です。
ただワンちゃんが痛み・恐怖をおののくことが目的ではありません。
「噛むという行動が悪いことなんだよ」と教えてあげるのが目的です。
強く叩きすぎてしまえば今度はワンちゃんは人間の手を怖がるようになるでしょう。防御反応で人間の手が見えたら噛み付くこと覚えてしまうかもしれません。目的は噛んだらいけないということを教えてあげることです。
食事を邪魔をされる時だけ噛む場合のしつけ方
普通にしている時は噛まないし散歩中で誰かを噛むこともない。しかし食事中にお皿に近づくと、とっさに噛み付く犬は少なくありません。
動物は食べ物に対する執着心はとても強いから普段おとなしい犬でも噛むことがあります。しかしご飯の時であれば噛み付いてもいいというわけにはいきません。
次の方法でしつけます。
・一度くわえたものを離す練習(ドロップ)をする
・おもちゃを離すことからスタートする
自分の物でも一旦離す練習(ドロップ)をします。
やり方は 次のような方法です。
トイプードルにおもちゃで遊ばせます。そこに飼い主さんがおやつを持って近づきます。
おもちゃを離したらおやつをあげてたっぷり褒めてあげます。その上でまたおもちゃを返してあげます。
この練習を積むとワンちゃんは執着していたおもちゃを離すことが出来るようになります。
また楽しく遊んでいる時、興奮状態であっても物を手放すことができます。
これができるようになると一気に飼いやすくなりますよ!
ポイントはいきなり食事のストップからスタートしないことです。人間に譲る感覚を学んでいないので最初は簡単なところからスタートします。
しつけるときは興奮して遊んでいる対象物より、もっと嬉しいことが起きないと駄目です。やりやすいのは好物のおやつをあげる方法です。
一旦離したおもちゃを返すのは、一度離してもまた戻ってくるんだよ、という安心感を与えるためです。
大好きでくわえていたもの一度、離しても嫌なこと起きないんだ。それどころか飼い主さんから褒められるんだ!ということを学習させるわけです。
まとめ
人間でもそうですが何でも悪い習慣付く前に正しく覚えさせるのが早いですね!
成犬になる前に社会性を学ばせると良いです。
犬の中でも小型で愛くるしいトイプードルです。子犬の時には噛むと言ってもあまり痛くないのでアムアムしてとても可愛いく感じてしまいます。。。というのが理由で噛むことを許してしまうと後々修正するのも大変になってしまいます。
どうか大事な愛犬のため、と思って甘噛みの段階で手を引いて初期からしつけてくださいね。悪い癖が習慣化してしまうほど修正するのも大変になります。
またトイプードルといえども成犬になって強く噛まれれば血が出るくらい痛いです。そうなってくると教えるのも大変ですし、飼い主さんのストレスも増えてしまします。
トイプードルは賢い犬種ですからしっかり教えてあげれば覚えます。
頑張ってください。
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