うちのトイプードルは本当にビビり。
何をするにも怖がっちゃうけど
どうしたらいいんだろう?
トイプードルがびびりになっちゃうのは
理由があるんだ。
理由を知ってどう対処したらいいのかを
考えてあげることが大切だね。
慎重な性格の子がいれば、猪突猛進な性格の子、いろんな性格のトイプードルがいますよね。
中でもびびりな性格な子は、「守ってあげなくちゃ」と思うと同時に、「どうしてそんな事が怖いの?」と呆れたり、心配になってしまったりもするでしょう。
トイプードルは元気で活発な子が多いイメージがありますが、慎重でびびりな性格の子もたくさん存在します。
祖先の犬が使役犬として働いていた犬種は、音に敏感だったり、感覚が優れているからこそ繊細な部分が多く、ペットとして飼育されている現在、その特性が悪い部分として出てしまうことがあると聞いたことがあります。
トイプードルも祖先が使役犬だった為、敏感な子が多いのかもしれません。
また仔犬の頃の影響や、歳をとってから身体の変化からくる不安感でびびりになってしまう傾向が強いようです。
しかし、びびりな性格でちょっとしたことでびくびくして生活するのはかわいそうと感じる飼い主さんもいると思います。
なので今回は、びびりな性格になってしまう理由や、その対処法についてまとめました。
びびりになる一番の原因てなに?
愛犬がびびりなのは性格のせいだと思っている方は多いのではないでしょうか?
もちろん犬種特有の生まれ持った気質や、愛犬自身の生まれ持った性格も影響してくると考えられます。
しかし、生まれ持った気質や性格以上に影響を及ぼすのが、仔犬の頃に社会性を身に付けることが出来るかどうかです。
もしびびりな性格の子であっても、仔犬の頃かたくさんの人や犬、いろいろな物や音に正しい方法で慣れさせるように育てれば徐々に克服することが出来ます。
しかし、一切そういった経験をせずに成犬になれば極度なびびりに成長することでしょう。
また、決してびびりな性格ではなかったとしても、社会化されなかった犬はびびりになってしまう可能性は高くなります。
実際、知人の飼育していたトイプードルは極度のびびりだったそうですが、怖がるからといって箱入り娘に育てる訳にはいかないと積極的に外に連れ出して育ててきたと言います。
仔犬の頃から大きな音のするイベント会場や、商店街等いろんな場所に連れて行き、犬友達にもたくさん触れ合ってもらう場を作ってきたそうです。無理矢理ではなく、あくまでも徐々に慣らすことを目的にして、愛犬の好きなおやつや遊びを取り入れてトラウマにならないようにすることを意識してきたと話していました。
その成果もあり、確かに慎重な性格な部分はありますが、基本的にフレンドリーで誰からも可愛がられるトイプードルに成長しています。
パピー期に社会化させないとびびりになる!
仔犬の頃から積極的にいろんな経験をさせ人や犬、音や物、家以外の場所等、たくさんのことに慣らすことが大切。
パピー期だけではなく、シニア期にびびりな子になってしまうこともあります。
この場合は、愛犬自身が心身の変化により不安になってしまうことが多いようです。
飼い主さんも「今までフレンドリーな子だったのにどうしてだろう?」「怖がるようになってしまったのはどうして?」と不思議に感じることでしょう。
その場合には、飼い主さんは愛犬を労わってあげることが大切です。
「大丈夫だよ。」「怖くないよ。」と優しく声を掛けて愛犬を落ち着かせてあげて下さい。
知人の飼育してた愛犬も、「売られたケンカは買ってやる!」というくらい元気な子でしたが、13歳という高齢になってからは他の犬を見ると嫌がって逃げていくようになったそうです。人に対しては誰にでも寄っていくフレンドリーさもあったのですが、知っている人以外には近づいていくこともなくなったと話していました。
歳を取ることでも随分変化していくものなんだなと感じます。
シニア期になってからびびりになるのは老いからくる不安が原因
声を掛けて愛犬を落ち着かせてあげよう。
びびりなトイプードルの対処法
びびりなトイプードルは、怖いと感じた時に飼い主さんや物陰に隠れたり、吠えたり、震えたり様々な行動をとると思います。
また、酷い時には、物凄い量のよだれが出たり、失禁、脱糞をする子までいます。
そんな時にはどんな対処をしたら良いのか紹介していきましょう。
大きな音や聞きなれない音が怖い
雷や花火の音をはじめ、聞きなれない音に反応して怖がる子は多いです。
そんな時は、ハウスやケージの中に入れタオルや毛布を掛けてあげるのもひとつ。ハウストレーニングが出来ている犬であればハウスの中は落ち着く場所になっていますし、タオル等を掛けて暗くするとより落ち着く空間になります。
また、飼い主さんの近くの方が落ち着くときは、家のカーテン等は閉めゆっくり愛犬の身体を撫でてあげながら落ち着かせてあげて下さい。
家族以外の人や犬が怖い
散歩中にすれ違うのを怖がる時は、無理矢理近づけることはやめましょう。
咬傷事故に繋がったり、愛犬にとってトラウマになる可能性があるからです。
静かに道を逸れたり、来た道を一旦戻るなど、その場から離れる対処をしてあげましょう。
動物病院やトリミングサロンで怖がる
動物病院やトリミングサロンを嫌がるのは、そこで苦手な経験だけを積んでいるという子が多いと思います。
なので、スタッフの方におやつを貰ったり、楽しい経験をしておくことも大切です。
また、愛犬と飼い主さんの間で身体を触ることに馴れさせるトレーニングや、普段から高い台の上に乗せたり、ブラッシングを練習することも必要になってきます。
飼い主さんがカット出来れば、愛犬のストレス軽減になります。可能ならセルフカットに挑戦することもおすすめ。
びびりを改善するトレーニングは必要?
仔犬の頃にするべきだった社会化がされていない場合、びびりな性格を完全に治すことは難しいかもしれません。しかし、少しでも愛犬が生き生きと生活する為に、愛犬の年齢が若ければ若いほどトレーニングを行うことは効果的です。
どんな小さな物音にも反応して吠える、外に出掛けること自体が怖い、知らない人が怖い等、普段の生活からびびりを発揮している場合は、その都度対処するのも大変なこと。
また、対処しきれないことや、びびりが原因で問題行動を起こすことも多いと思います。
成犬からの社会化トレーニングは、パピー期の何倍も大変ですが、諦めずに頑張って欲しいです。
トレーニング方法
〇商店街等の物音や人通りが多い場所に敢えて連れて行く
怖くて歩けない時は無理に歩かせなくても、場所に慣れさせることからはじめる
〇おすわりや伏せ等の服従訓練
家の中以外やいつもと違う場所でも出来るレベルになるまで練習
〇知らない人からおやつをもらう
環境が変わると食べれない、知らない人からおやつを貰えない子は特にそれが出来るようになるまで練習
〇飼い主さんが愛犬を助け過ぎないこと
怖がっているから、可哀そうだからと、直ぐに飼い主さんが愛犬に手を貸してしまうことが多いと自覚することも必要です。
大まかなトレーニング内容を紹介しましたが、社会化の為にしつけ教室に入りプロの手を借りることも一つの方法として考えてもいいですね。
まとめ
トイプードルがびびりなのは、元々の気質や性格以上に、パピー期の社会化が大きく関係していることが分かりました。
社会化されていない場合、大きくなった時に困るのは愛犬だけではなく、飼い主さんです。
愛犬もビクビクして何事にもびびりながら生活するのはかわいそうですよね。
また、成犬になってからの社会化はとても難しい言われています。
トレーニングである程度改善することは可能ですが、それには相当な努力が必要です。
社会化がされずびびりなった子は、日々のトレーニングと対処法で乗り越えていかなくてはなりません。
小さい時の社会化がどれだけ大切なのか、多くの人に知っていただきたいと思います。
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