【稀少】少しでも早く気づいて!トイプードルのアジソン病

トイプードルが不調を訴えている様子 健康
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トイプードル
コジロウ
コジロウ

ぼくのお友達が「アジソン病」になってしまったみたいなんだ。

どんな病気なんだろう・・・。

ponta
ponta

私の犬も「アジソン病」なの。でも今は、元気に生活しているよ。

アジソン病についてお話しするね。

早速ですが、「アジソン病」という病気を知っていますか?

稀に発症する病気ですが、気付くのが遅れてしまうととっても危険な病気なんです。

人間もアジソン病を発症する可能性があり、難病指定されています。1年間で約660件は症例があるそうです。

このアジソン病という病気は、トイプードルでもなるんです。

今回は、このアジソン病の症状、原因、治療法

そして、実際にアジソン病を抱えている犬の体験談を紹介します。

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トイプードルのアジソン病って何?

手術

アジソン病は、「副腎皮質機能低下症(ふくじんひしつきのうていかしょう)」とも呼ばれ、副腎という臓器の機能が低下してしまう病気です。

犬のアジソン病(副腎皮質機能低下症)と治療法|ぽちたま薬局

この副腎皮質からは、「コルチゾール」「ミネラルコルチコイド」という2つのホルモンが分泌されています。「コルチゾール」は、抗ストレスホルモンで、ストレスから身体を守ります。「ミネラルコルチコイド」は、体内の電解質のバランスを保ちます。

アジソン病は慢性的なものと急性なものがあります。慢性的なものは、「アジソン病」の症状が良くなったり悪くなったりを繰り返します。急性のものは、すぐに「アジソンクリーゼ」の症状が現れ、すぐに治療しないと命を落とす可能性もあります。

「アジソン病」は、次に挙げるような症状がおこります。

  • 元気がなくなる
  • 食欲がなくなる
  • 体重が減少する
  • 身体が震える
  • 下痢や嘔吐
  • 水分をたくさん飲む
  • 運動、散歩をしたがらない
  • おしっこが増える

とても稀少な病気であり、ほかの病気に比べ目立った症状もないため気付くのが遅れてしまう傾向にあるようです。

気付くのが遅れたり、急性の場合は「アジソンクリーゼ」になってしまい、次に挙げるような症状がおこります。

  • ショック
  • 突然の脱力
  • 呼吸困難
  • 意識障害

副腎皮質は一度機能がなくなってしまったら修復不可能なので、一度発症してしまうとずっと治療し続ける必要があります。

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アジソン病の原因

注射

自然発生のアジソン病の原因は大きく2つあります。

【獣医師監修】犬のアジソン病とは?フードを食べないなどの症状や、治療費を解説!

自然発生 突発的に副腎が収縮

アジソン病のワンちゃんのほとんどがこの原因が考えられています。なぜ副腎が収縮してしまうのかは分かっていません。しかし、ホテルやトリミングに預けた時や旅行に行った時、なかなかお散歩に行けなかった時や引っ越し・模様替えをした時など、ストレスがかかったタイミングで発症するケースが多いそうです。性格的にストレスを感じやすいワンちゃんは要注意です。

自然発生 脳の一部に障害

これはとっても稀なケースです。脳の一部に腫瘍ができたり、炎症を起こすと副腎にも影響が出てしまう可能性があります。

医原性 ステロイド治療をやめた

自然に発生する今までの2つの原因と異なり、この場合は医原性(医療によって患者に発生した症状)です。これまで、別の病気などでステロイド剤を大量に投与したり、長期的に投与したりした後、突然やめた場合に症状として現れます。ただし、自分で副腎のホルモンを作れるようになれば、アジソン病の症状は治ります。

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アジソン病の診断

聴診器

前述した通り、アジソン病は特殊な症状がないため、診断するのはかなり困難です。「血液検査」「ACTH検査」「エコー検査」などを行います。

血液検査

電解質の異常を調べます。アジソン病を発症しているとカリウム値が高くなったり、ナトリウム値が低くなったり正常値に比べ大きく差が現れます。簡単かつ割とすぐに結果が出るため、投薬によって安定している時も定期的にこの値を調べ、様子を見ることが多いです。

ACTH検査

血液検査でアジソン病が疑われたときに実施します。この試験は、副腎皮質ホルモンの分泌濃度を測定します。初めにコルチゾールを出るように命令するホルモンを筋肉注射します。1時間後に採血をし、血中のコルチゾールを計測します。検査の結果、副腎ホルモンが少ないとわかるとアジソン病と確定されます。

エコー検査

ACTH検査の感度が低い場合があるので、腹部をエコー検査することもあります。

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アジソン病の治療

くすり

重症の「アジソンクリーゼ」になってしまった場合は、入院をして治療する必要があります。症状が落ち着くまでは、点滴でホルモン投与を行います。

緩やかに発症した場合や、入院後落ち着いた場合は、薬を投与して治療していきます。不足しているホルモンを補います。前述したように、治らない病気のため、生涯薬を飲み続けます。

投与する薬の量が多すぎると、アジソン病とは逆のホルモンの分泌が多いことによっておこる「クッシング症候群」を起こす可能があります。そのため、適切な治療が必要になり、定期的に血液検査を行い薬の量を調整する必要があります。

また、ストレスによって悪化する可能性があるので、なるべくストレスのかからない環境やライフスタイルを作ってあげることが必要です。

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実際にアジソン病になった犬の体験談

アジソン病になったのは、メスのトイプードル。当時、4歳。もともと細身な体格で、たくさん食べるような子ではありませんでした。しかし、おやつのボーロは大好きで、寝ていても袋の音を聞くだけで尻尾を振ってかけてくるほどでした。

その時は、突然訪れました。酔っぱらった人のようにふらふらとした足取り。ぱたりと倒れるように寝る。ボーロの袋を持っても、駆けてくる様子はなく、だるそう。

いつもと違う!とすぐに気づき、夜間救急で動物病院に連れていき、そのまま入院。いろいろな検査の結果、やっとアジソン病と判明しました。

それからは、薬の量と体調が合うまで、かなりの回数動物病院に連れて行きました。徐々に定期検査の間隔も毎週から、数週間おきに伸びていきました。

発症から早8年。今では、数か月に一度血液検査をして電解質の値を調べています。それ以外の生活も以前と同じようになりました。そして、食欲も旺盛に!元気に過ごしています。

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まとめ

元気に走るトイプードル

今回は、トイプードルのアジソン病の症状、原因、治療法について紹介しました。分かりやすい症状や予防策がないアジソン病ですが、早めに発見し治療を始めることで、命の危険は免れます。また、投薬をすれば、生涯を全うすることもできます。今回の記事を参考に、適切な知識をもち、いざという時に迅速に対応できるようにしましょう。

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