もううちの愛犬も歳を取ってきて。もう老犬の仲間入りだわ。今までと同じ過ごし方でいいのかしら?
ワンちゃんが老犬(シニア犬)の仲間入りしたんだね。一緒に暮らすために気をつけて欲しい事を教えるね。
可愛い愛犬も、いつまでも若くて元気いっぱいのままとはいきませんよね。
トイプードルは、6歳を迎えると人間の年齢でいう40歳になり老犬(シニア犬)の仲間入りになります。
老犬になってからも、快適に暮らせるように気をつけておきたい事とは一体何なのでしょうか。いくつかご紹介しますね。
老化のサイン
トイプードルのような小型犬は、人間の約4倍のスピードで歳をとると言われています。
愛犬に少しでも長生きしてもらうために、老化のサインを見逃さないようにしましょう。
変化に気づいたら、すぐに病院に連れて行くなど、適切なケアが大切です。
耳が遠くなる
「名前を呼んでも反応がない」「寝ている時、物音がしても起きない」等の症状がみられると、耳が聞こえにくくなっている可能性があります。
老化が原因の聴力低下は、回復がほとんど見込めません。
耳が遠くなったことを悲しむより、ワンちゃんがこれから安心して暮らせるようにケアしていくことが大切です。
聴力低下により、ワンちゃんも不安に感じていると思います。
ワンちゃんを呼ぶときは、正面に立ち視界に入るようにしてから近づいてあげると良いでしょう。
また、「お手」や「待て」等のコマンドも、手のひらや指を使って動作で伝えてるように、工夫してあげてください。
睡眠時間が増える
老犬の場合、体力の低下により、若い時に比べると睡眠時間が増えます。
あまりにずーっと寝ていたら、体調不良かな?と不安になりますが、気持ち良さそうに寝ているようなら、特に心配はありません。
しかし、寝すぎも生活リズムが崩れる原因になるので、ご飯の時や散歩に行く時などは、優しく起こしてあげましょう。
目が白く濁る
ワンちゃんの目を見たときに、白っぽく濁っていたら、白内障の症状が出ている可能性があります。
白内障の進行は止められませんが、目薬などで進行を遅らせる治療をすることはできます。
かかりつけの動物病院に相談しましょう。
目が見えにくくなると、つまづいたり、ぶつかったりすることが増えます。
床にマットを敷いて滑りにくくしたり、角のある家具にはカバーをしたりして、ワンちゃんが安全に過ごせる環境を作ってあげましょう。
家の中の飼育環境
老犬になるとやはり身体が衰え、足腰も弱ってきます。家の中に危険な場所がないか、歩きやすいかなどもう一度確認してみましょう。
段差がないか
家の中に段差があると、歩いて移動する時につまづいてしまう可能性があります。
出来るだけバリアフリー対策をし、滑りやすい床は滑りにくいものにしましょう。カーペットは爪が引っかかる可能性があるので、コルク材やクッション性のあるマットがおすすめ。
ソファーに飛び乗って座る習慣があるワンちゃんは、飛び乗るのも一苦労になってきます。リラックス出来る場所を新しく作ってあげるのもいいですね。
その際、トイレを近くに設置してあげるといいでしょう。遠くにあると、そこまでにたどり着くまでに間に合わない事もあるかもしれません。
危険なものはないか
老犬になると、徐々に視覚も低下していきます。これまでは避けれていた物でも、視覚の低下により避けられず怪我をしてしまう事もあるかもしれません。
視覚の低下で気をつけておきたいものは
- 角のあるテーブル
- コンセントのコード
- 細かい雑貨
- 観葉植物
- 階段があれば階段の出入口
などが思い当たります。
階段の出入口にはフェンスガードなどをつけておくのもいいかもしれませんね。
2階にワンちゃんがいるとなると、うっかり滑り落ちてしまう可能性があります。
室温を一定に保つ
体力が落ちてくると抵抗力も低下し、激しい温度差には身体がついていけなくなります。
体調を崩すこともあるので、エアコンで一定の温度を保ち快適にしてあげましょう。
しかし、冷やしすぎや温めすぎには気をつけましょう。
散歩について
ペースを合わせてあげる
体力が低下してくると散歩に行きたがらなくなるかもしれません。身体を動かすこと自体億劫になってくることも。
しかし、身体を動かしたり外で自然に触れることで、血行がよくなり脳が活性化されます。
『しんどそうだから』といってやめるのではなく、ワンちゃんのペースに合わせながら散歩してあげましょう。ゆっくり歩き、無理のない程度で続けていくことが大切になってきます。
ただ、体調には気をつけて様子をきちんとみてあげて下さい。
息切れなどしていたら、無理せず抱っこして外の風に当たるだけでもいいでしょう。
ハーネスを選びましょう
老犬は、ハーネスがおすすめです。首輪ですと引っ張った時に首に負担があります。
ですが、ハーネスは首の負担を分散してくれるので散歩もしやすいでしょう。
種類も沢山ありますので、付けやすく肌触りの良いものを選ぶといいでしょう。
食事について
身体の衰えとともに、味覚や嗅覚も鈍くなってきます。
そうした事から、食欲がなくなり食べなくなってしまう事もあるので、食事の時の様子も気をつけて見ておきましょう。
硬いものが食べられなくなる
人間も歳をとると固い物が噛めなくなったり飲み込めなくなったりしますよね。ワンちゃんも同じです。
固いものを噛めないまま飲み込んでしまうと、喉に詰まってしまう危険があります。ドライタイプのドッグフードはお湯でふやかしたり、細かく砕いてあげるなどの工夫を。
足腰の弱ったワンちゃんのために、グルコサミンやコンドロイチンの成分が入ったドッグフードで体作りに気をつかってあげましょうね。
ワンちゃんは自分で食事を選べません。歳とともに食事にも工夫が必要になってきます。
飼い主さんがワンちゃんにあった食事方法やドックフード選びをしてあげましょう。
獣医さんに相談してみるのもいいかもしれませんね。
ブラッシング
老化と共に、毛艶がなくなりバサバサになると、毛玉ができやすくなるので、ブラッシングは毎日行うようにしてください。
ブラッシングは被毛を美しく保つだけではなく、血行を促進し、代謝アップに繋がります。
また、皮膚の状態から健康状態を見ることができ、異常にいち早く気づくことができます。
トリミング
老犬の場合、トリミングサロンに受け入れてもらえない可能性があるので、動物病院と併設されているサロンや、自宅に出張して対応してくれる、信頼できるサロンを事前に探しておきましょう。
シャンプーからカットまでトリミング中の約3時間、台の上に立ちっぱなしは老犬にはかなりの負担になります。
ワンちゃんの様子を見て、「今日はシャンプーだけ」「今日はカットだけ」等、作業工程を数日に分けて行うこともおすすめです。
また、自分でチャレンジしてみるのも良いでしょう。自分でカット出来るようになれば、ワンちゃんのストレス軽減になりますし、様子を見ながら休憩や中断ができるのでおすすめです。
まとめ
ワンちゃんとともに過ごしてきたかけがえのない時間はあっという間です。
どうしてもワンちゃんの方が先に歳をとっていきます。
歳を重ねるごとに築いてきた強い絆が、ワンちゃんと飼い主さんにはありますよね。
お互いが必要とし、理解し合えるそんな存在と思えるのは、老犬なってこそといえるかもしれません。
ワンちゃんの歩幅に合わせてあげて、ゆっくりと快適な時間を過ごせるように気をつけてあげて下さい。
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